ヘッドライン

【モバマス】村上巴「炯々」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1540211986/

1 : ◆77.oQo7m9oqt 2018/10/22(月) 21:39:47.28 ID:99pKLtt90
独自設定あり。
よろしくおねがいします。

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/10/22(月) 21:44:18.94 ID:99pKLtt90

 ホコリを被っていた小学校の卒業アルバムには、あまり思い出を詰めた覚えがない。〈旅立ち〉と金糸で刺繍された奢侈な装丁の表紙を開き、最初のページから順繰りにたどったが、なまじな懐古の念すらわたしの心中には立ち上ってこなかった。それはそうだ。なんせわたしがこの母校に在籍した期間は最後の一年だけに過ぎない。

 グラウンドの狭さも、サビが浮いた遊具の彩りも、盛況が伝わってきそうな数々のイベントを切り取った写真も、どこか他人事のように過ぎ去っていく。

 やがてたどりつく。唯一自分の記憶として自信を持てる〈六年二組〉のクラスページ。わたしが一年を過ごした場所。――彼女がいた場所。

 褪せたように見えてしまう古びた思い出の中に、ただ一枚のあなたの髪だけが鮮やかだった。




[ 2018/10/23 11:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(1)

【モバマス】みく「猫も杓子も!」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518341066/

1 : ◆77.oQo7m9oqt 2018/02/11(日) 18:24:26.65 ID:uZf7DbjH0
ややキャラ崩壊があるかもしれません。
よろしくお願いします。

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/11(日) 18:25:07.54 ID:uZf7DbjH0


 ────事務所。


前川みく「……あ、もしもしPチャン? うん。うんうん、わかってるにゃ。取材ね、アイドルらしいふるまいね。わかってるわかってる。うん。……はーい、じゃあね~」プツッ

みく「……ふぅ。まったくPチャンは心配性で困るにゃあ。もうみくたちはそれなりにキャリアもあるんだから。ケーソツな行動なんてしないって。もう」




【モバマス】保奈美「カゴの鳥」

1 : ◆77.oQo7m9oqt 2017/11/30(木)00:06:53 ID:UcO
独自設定あり。
よろしくお願いします。


2 : ◆77.oQo7m9oqt 2017/11/30(木)00:07:22 ID:UcO


 車窓の外を灰色の空が流れて行く。垂れた凍雲は温度を忘れた鉄のようで、いくつも連なる鎖となって街を覆った。

 耳に挿したイヤフォンは、今日のためのプレイリストを延々にリピートしていた。数時間後に控えたリハーサルで披露しなければならない。

 ひたすらに聴き込んだ音楽は、意識しなくても頭の中にシナリオを描き起こした。

 冒頭、中盤、クライマックスから、ラストまで。一曲が終わるごと、歌唱に対応するシーンが浮かんでは消える。

 恋に生きて、恋に死ぬ。一貫して、彼女は男を止まり木みたいに扱った。ひとときの気持ちに身を任せて、移ろいだならまたよそへ。

 演じるのではなく、本当に私が強く潔くあれる彼女だったなら。実現するはずもない仮定が、私の心のセンチメンタルな部分をかりかりと引っかいていた。

「西川。どうかしたか?」

 不意の低いバリトンボイスが、メゾ・ソプラノの歌声をかき分けて私の鼓膜を揺らした。




【モバマス】P「あめうしのおもい」

1 : ◆77.oQo7m9oqt 2017/10/29(日)20:00:01 ID:imV
独自設定あり。
よろしくお願いします。


2 : ◆77.oQo7m9oqt 2017/10/29(日)20:02:03 ID:imV



 朝ぼらけの中にニワトリが鳴く古き良きステレオタイプっぷりである。

 きれいに刈られた牧草地のはるか先、遠い山を焼く真っ赤な朝日に目を細めながら、僕は集めた干し草の束に農用フォークを突き刺した。労働で熱を持った身体から出る吐息は寒気に触れて白いモヤになる。

 朝焼けなんてものを見たのはいったいいつぶりだ。今は朝の五時半────こんな時間に起きていることがそもそもないし、発展し尽くした僕のふるさとでは背の高い人工物が天を衝くせいで太陽はある程度昇ってくれないと見えやしない。

「いいところだな」と僕は言った。

 真上の空は澄んだ藍色に星が散らばり、視線を落とすにつれて青が水色に変わって橙へ、そして燃えるような赤が稜線から湧き立つ。

 問答無用の美しさに圧されて、飾り気のない感嘆が口から漏れた。

「ふふっ」という穏やかな笑い声が聞こえた。

「そうでしょう?」

 言って、隣に立つ及川雫は僕と同じようにフォークを干し草に刺して同じ方角に目をやった。出会ったときよりも少しだけ伸ばして肩にかかる髪を、うなじで一つにまとめている。黒い仔馬のしっぽのようなそれが冷えた風に揺られてわずかに浮く。

 じんわりと照らされる横顔を横目にうかがった。ちょっと赤くなった鼻を小さくすすって、彼女は優しく微笑んでいる。

 ────ああまったく。僕は出そうになったため息をすんでのところで飲み込んだ。

 出会ってから今まで、何度だって思った。良い子だなあと、繰り返すように。

 そう思わないようになったのは、いったいいつからだったろう。もう随分遠い昔のことのように感じる。その雄大な風景も手伝って、ノスタルジックな気分を味わえそうだった。




[ 2017/10/30 11:55 ] モバマスSS | TB(0) | CM(0)

【モバマス】Natalia「Por do sol」

1 : ◆77.oQo7m9oqt 2017/10/12(木)00:52:10 ID:sHC
強い独自設定あり。
この作品はフィクションです。実在する地名、行事等々と作中のものには一切の関係がございません。
よろしくお願いします。


2 : ◆77.oQo7m9oqt 2017/10/12(木)00:52:50 ID:sHC



 おひさまみたいに笑う子だった。幼い心にそう思ったのが、少年の異国における最初の記憶だ。

 人通りの多い市民公園の中、レッドシダー製の茶褐色のベンチに腰掛けて少年は所在なく地面を見つめていた。視界にふとサンダル越しの褐色の肌が見えて顔を上げると、日光を跳ね返しそうなほどに白いワンピースが目に眩しかった。

「Vamos brincar!」

 不思議な呪文のように響く少女の言葉を少年が理解することは叶わない。まだ齢七つの少年にとっては日本語だけが言語だった。

 反応を返さない少年に、少女は笑顔のままこてんと頭を傾けた。

「Hay que jugar?」

 わからなくて、少年はかぶりを振った。

 少女の言葉は、どちらも『遊ぼう』という意味だった。ぼんやり俯いている少年が気になって仕方がなかったのである。歯を見せて笑う少女にとっては、少年の顔はとても退屈そうに映った。

「……なに言ってるのか、わかんないよ」

 一方の少女も日本語はわからない。呟くように言うと、少女は今度は逆側に首を傾げてしばらく、それから自身の胸に手を当てた。

「Natalia! …………ナターリア!」

 少女────ナターリアは、名乗るなり少年の手を取って駆け出した。

「えっ、ちょ、ちょっと……なになに!?」

 びっくりするヒマもなく無理やり立たされ、転ぶのは頼りない足でなんとかこらえた。

「どこ行くの!?」

 日本語の問いには答えず応えられず、ナターリアは声を上げて笑って、楽しそうにずんずんと走って行く。つないだ手はそのままに少年は引っ張られるのに任せて足を動かした。

 見える横顔は、やっぱりおひさまみたいだった。




【モバマス】P「秋波に千鳥」

1 : ◆77.oQo7m9oqt 2017/09/17(日)15:49:11 ID:OWT
独自設定あり。
よろしくお願いします。


2 : ◆77.oQo7m9oqt 2017/09/17(日)15:49:59 ID:OWT

 ────やめてください。

 そう言って手を振りほどかれたのは、松本沙理奈にとって初めての経験だった。

 自分の魅力は自身でしっかり理解していた。その顔が区切りとして美人の枠に入ることも。その身体が異性を惹きつけることも。

 だから、男性との初対面では積極的に距離を詰めていくことが合理的なやり方だと思っていた。実際、それは彼と出会うまでは有効だったのに。

 よろしくね、と組みにいった腕は、気難しそうな声と顔とに弾かれた。

 不愉快だった。というわけではなく、単に驚いたのだ。今までにはないことだったから。

 アイドルになった沙理奈とそのプロデューサーとの出会いは、彼女にとって未知の展開から始まった。




【モバマス】P「在り処をさがして」

1 : ◆77.oQo7m9oqt 2017/09/05(火)22:34:06 ID:mMs
独自設定あり。
よろしくお願いいたします。

2 : ◆77.oQo7m9oqt 2017/09/05(火)22:34:35 ID:mMs

 前略 二十歳の自分へ。
 もしもこの手紙が届いたなら、就職活動をどうするかで今一度しっかり悩んでくれ。




【モバマス】P「平成浪漫談義」

2 :◆77.oQo7m9oqt 2017/08/02(水)18:42:15 ID:G7r

P「…………」カタカタカタ

P(チラッ)

(書類の山)(資料の束)(etc...)ドッサリ


P(……終わらん……)カタカタ

P(……なんでこのデカイ事務所にプロデューサーひとりしかいないんだよ。おかしくね? 無理じゃね? 普通に考えて)カタカタ

P「ふー……」カタカタ

P「…………」カタカタ



愛海「ふんふーん♪ プロデューサー、いるー?」ガチャ


P「ん? ああ、愛海か。どうした?」カタカタ

愛海「あ、いたいた。今ヒマ?」

P「……えっ、マジで? ヒマに見えんの?」カタカタ

愛海「あはは、見えないねー」




【モバマス】P「土をかぶったプリンセス」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1500116797/

1 : ◆77.oQo7m9oqt 2017/07/15(土) 20:06:37.85 ID:+jykf0ly0
地の文メイン。
独自設定あり。
未熟者ゆえ、口調等に違和感があるかもしれません。
どうかご了承ください。

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/15(土) 20:07:35.46 ID:+jykf0ly0
1.

誕生日、ってのを手放しで喜べなくなったのは、一体いつからだったろう。二十歳になったときは酒と煙草の解禁に小躍りしたものだが、それ以降は歳を重ねる、ともすれば死に近づく自分が嫌になる気持ちの方が強かったように思う。

生まれ落ちてから三十を数えた年は、年初からロクなことがなかった。
前年末に買った宝くじは四桁の当たりすらなかった。政権が代わって酒税と煙草税が上がった。春頃についでとばかりに消費税も上がった。さして給料が上がる訳でもない昇進を果たし、責任が増した。好きな球団はクライマックス・シリーズに進むこともできなかった。
挙げ始めれば止まらないほどに散々だった。

三十になるその日、誕生日を祝う人はいなかった。親元から離れて十年以上が経っていたし、自分で家族を作る努力もしていなかった。男やもめの職場の同僚には、そんな可愛げのあることをしてくれる奴はいなかった。交友のある人たちもまた同様だ。

ただ、たまたまのプレゼントをしてきた友人がいた。昔からの付き合いのある男だ。こちらの誕生日を祝う意図はなかったんだろうが、奇しくもそれはその日だった。
渡されたのは、一枚の薄っぺらな紙。
履歴書だった。

「人手不足なんだろ? こいつ、雇ってやってくれねえかな」




【モバマス】P「四手連弾・転調」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1498913083/

1 : ◆77.oQo7m9oqt 2017/07/01(土) 21:44:44.12 ID:WMIgWMbh0
地の文メイン。
独自設定あり。
未熟者ゆえ、口調等にミスがあるかもしれません。
どうかご了承ください。





ページランキング