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1 :
◆2QfXBkV1Yr70 2016/06/25(土) 18:32:51.34 ID:
6MxkjwVD0
オリジナル要素を含みます
2 :
◆2QfXBkV1Yr70 2016/06/25(土) 18:33:07.05 ID:
6MxkjwVD0
周子「いやぁ、まいったなぁ」
ざんざかと振り出した雨を横目に、あたしはため息をついた。
売り言葉に買い言葉で京都をとびだしてから早三日。ただ充てもなくぶらぶらとしていたにしては、なかなかもった方ではないだろうか。
周子「にしてもなぁ……ちょっと無理っぽい?」
公園のベンチで寝ていたところ、不意打ちでこの雨である。ゲリラ豪雨とはよくいったもので、あたしの身体をしたたかに雨が打ち付けてくれた。おかげでこれまでお風呂に入れなかったことがチャラには……ならないか。
周子「はぁ、どうしよ」
いまは民家?の雨戸に避難している。なんで民家かどうか疑問なのかと言うと……とんでもなくでかい。あたしの実家の二倍以上はある。あたしの家もそれなりの大きさで、小学校の時なんてそれこそ自慢げに話してたんだけど、そんな昔話さえ恥ずかしくなるぐらい大きい
周子「井の中の蛙ってね……」
井の中の蛙なのは、今も同じらしい。別に何も考えていないわけじゃない。そのうち石油王とでも結婚するかーなんて言ってたら、怒り狂ってぶってきたおとんが悪いのだ。そらまあ確かにな〇高校に合格したのに行かなかったのは悪かったけど、そんなに悪いことかねぇ……
周子「ふぁ……」
雨に打たれたせいか、体力がいつも以上に奪われる。身体は寒いしお腹はすいたしなんだか眠たいし……いいや、寝ちゃおう。そしてここの家主にお風呂入れてもらおう。……蹴りだされるのがオチかな。
そんなくだらないことをおもいながら、冷たいコンクリートの上に寝そべった。というか、一瞬で寝た。